やっぱりタイピング:ガチでタイピングが上達するサイト×3選
タイピングが遅いと、仕事も遅い
メール、チャット、報告書、仕様書、プログラミング、プレゼン資料、ブログ、、、これらはすべて、キーボードに文字を打つ作業。
結局、何をやるにもタイピングなのだ。
仕事をする = タイピング と言っても過言ではない。
ならば、タイピングを速くすれば、仕事も速くなり、生産性も上がるはず。
では、タイピングを速くするには、どうするか?
そう、タイピングの練習だ。練習なくして上達なし!
というわけで今回は、筆者が実際に日々活用し、上達を実感できている、タイピング練習ウェブサイト×3選を発表する。
タイピングを再訓練するメリット
最初に、タイピングを練習することの意義について、ちょっと考えたいと思う。
40代、50代のビジネスパーソンは、今さらタイピングの練習なんかしたって、時間の無駄だと思っているかもしれない。
ベテランが、タイピングの練習をするのは、本当に無駄だろうか?
生産性とタイピング
筆者のPC歴は長い。だから、ブラインドタッチも昔からさんざんやってきた。タイピングで不自由を感じたことはないし、どちらかといえば、タイピングは速い方だと思っていた(過去形)。
しかし、タイピングの際、キーの打ち間違え、つまりミスタイプをすることはある。
いや、ミスタイプしないなんて、ありえない。
まぁ、人間は誰でもミスをするものだし、ミスタイプをいちいち気にしていたら、仕事にならない。
たかがタイピング。とにかく、キーボードを速く打ちさえすれば、それでいい。
と、少し前まで、そう考えていた。
しかし、「生産性向上」を考えたとき、「タイピング」は無視できない仕事のスキルだ。
冒頭書いたように、仕事とは文章を書くこと。すなわち、キーボードで文字を打つ作業だから、タイピングが遅ければ仕事の生産性は下がる。
ミスタイプを繰り返すとどうなるか
ミスタイプをしたときのことを考えてみよう。
文字の打ち間違えを訂正する時のアクションは、こうだ。
- 打ち間違えた文字を、BackSpabeキーを押して、消去。
- 正しい文字を入力。
ミスタイプをしなければ、2の「文字入力」をひたすら行えばよい。
しかし、一旦ミスタイプをすると、本来は不要だった1の「消去」操作が追加されることになる。
ミスタイプを連発している人は、「仕事のやり直し」を連発しているのと同じである。
仕事のやり直しを連発している人が、仕事が速いわけがない。
また、無理に速く仕事をしようと、キーボードを速く打とうとすればするほど、ミスタイプは増えることになる。
生産性を上げるつもりが、かえって生産性を悪くするのである。
ミスタイプは、思っている以上に、生産性を悪化させている。
速くする前に正しくしよう
逆に言えば、ミスタイプが減ると、生産性は上がる。
ミスタイプが減れば、時間あたりに入力できる文字数が増えるからだ。
ミスタイプが減れば、タイピングは自ずと速くなる。
速くするためには、先ず、正しくキーボードを打つこと。正しくキーを打てるようになってから、速くするようにする。
余談だが、小見出しの「速くする前に正しくしよう」という言葉は、「プログラム書法」というプログラマにとっての古典に出てくる一節だ。
「わかりやすく書こう。上手すぎるプログラムはいけない」
で始まる同書は、プログラマを目指していた筆者が、大学生のときに手に取って以来、心の拠り所となったバイブルである。
上の言葉のように、出てくる言葉は、すべての仕事に通じる、響くものばかり。
そんな、現代でも十分に通じる名言が満載の、名著中の名著なのだが、出てくるコンピュータ言語が古いため、今は絶版となってしまった。
残念。
50代からのタイピング練習、上達するか?
結論、上達する。
論より証拠。下のグラフは、「e-typing」というタイピング練習サイト上の、筆者の練習記録である。
ジワジワと右肩上がりに上昇しているのが、見てわかると思う。
タイピング練習を始めた当初は、筆者自身も上達を期待しておらず、ゲーム感覚で始めた程度。
しかし、実際に毎日やってみると、徐々に上達するようである。
タイピング初心者ではないので、成長曲線の伸びは緩やかだ。それでも、続けていれば上達するのは確かなようだ。
スポーツと同じで、練習を続ければ、必ず上達する。
我流の限界
恥ずかしながら、筆者はこれまで、「タッチタイピング」の練習をしたことがなかった。
我流でキーボードを早打ちしていただけである。
テニスやゴルフにおいては、正しいフォームでなければ、ボールを強く正確に打つことができない。
タイピングも同じ。
正しくキーボードを打たないと、速く正確に、文字を入力することはできない。
我流の、正しくないキーボードの打ち方をしている限り、高速タイピングなんかできない。
つまり、タイピング練習の第一歩は、正しいキーボードの打ち方(タッチタイピング)をマスターすることにある。
癖を直すのがタイヘン
タイピング練習を初めて思い知るのが、自分の「癖」だ。
我流でキーボードを打ってきたため、知らず知らずに「癖」がついてしまったのである。
この長年染み付いた癖を直すのは、至難の業だ。
筆者がタイピング練習を始めて、最も苦労したのは、この「癖」の修正だった。
癖というものは、意識している時は出ないが、無意識になると、出てしまう。
自転車に乗るのと同じで、タイピングも無意識にできなくてはならない。
癖を直すには、とにかく練習を重ねるしかない。
筆者は、癖を直すのに、練習を始めてから3ヶ月かかった。
苦手指の発見
タイピング練習を始めて、あらためて気付かされたのが、「苦手指」である。
これまでもずっと、キーを打つのが得意な指と、苦手な指があることは、感覚としてはあった。
それがどの指なのか、気にしないまま、キーボードの早打ちばかりを意識してきた。
しかし、苦手指を克服しない限り、タイピングは速くならない。
苦手指を知ることができれば、苦手指を鍛える訓練をすればいい。
この後に紹介する練習サイトの中には、苦手指を特訓できるものがある。
タイピング練習サイト×3選
下に紹介するのは、筆者がタイピング練習で利用している、ウェブサイト×3選である。
どれも無料。これら3つのサイトを回して、日々練習している。
e-typing
練習履歴をグラフ化 モチベーションの維持に
日本最大級のタイピング練習サービスを開発・運営しているイータイピング社が運営しているサイト。
このサイトのおすすめは、「腕試しレベルチェック」という、所謂タイピングの小テスト。
所要時間は、タイピング速度や入力文字数によるが、筆者の場合で1分弱~1分半。
タイピングの実力を、スコア/レベル/WPM※/正確率 の数字で表示してくれる。
会員登録(無料)しておくと、「腕試しレベルチェック」の結果データを記録できる(記録する・しないは、毎回選べる)。
記録済みの過去データは、「カルテ」から見ることが可能。
最大500回分のデータを、下図のような折れ線グラフでチェックできる。
日々練習していても、上達しているのか、伸び悩んでいるのか、自覚することは難しい。
ご覧のように、長期間のグラフで見れば、少しづつ上達している様子が可視化され、モチベーションを維持するのに役立つ。
筆者は、タイピングの調子良さのバロメータとして、また、練習モチベーションを維持するために、この e-typing を使っている。
※WPM:タイピングの速さを表す指標。1分間に打てる文字の数。
スコアとランキング
イータイピングが公開している、レベルとスコアの一覧は、こうなっている。
筆者の最高スコアは288で、レベルは「Good!」だから、悪い方ではない。
でも、「プロレベルにはまだ届きません」とある。。。
タイピングのプロって凄いな~
さらに、歴代トップランカーのスコアを見ると唖然とする。
800点超えはザラで、900点を超える猛者もいる。
もはや、完全に異次元のスコアだ。どうやったら、そんな高スコアを叩き出せるのか、まったく想像がつかない。
筆者は300点を目指し、日々練習中であるが、正直、300点ですら到達できる気がしない。
しかし、練習を始めた当時は、200点を超えれば良い方だった。今のスコアに達したのも練習の成果なので、とにかく練習あるのみだ。
「Good!」の上は「????」なので、それが何なのか、見るまでは絶対にやめない!
なお、イータイピングでは「タイピング技能検定」を開催しており、模擬試験なら e-typing 上から、無料で受験できる。
資格取得までは必要ないけど、自分の実力を「級」で測りたいと思っているなら、模擬試験で十分だ。
インターネットでタイピング練習 e-typing
www.e-typing.ne.jp
【2024年6月18日、ハイスコア更新!!】 やっぱり練習は裏切らない!! 300点までもうちょっと!!
マイタイピング
苦手指の判定と特訓ができる
「マイタイピング」の特長は、タイピング練習のバリエーションが、とにかく多いこと。
自分でタイピング問題を作成して公開することもできるので、約20万以上のタイピング題材が揃っている。
初心者向けには、「ひよこでも出来るタイピング練習講座」で、タッチタイピングの基礎から学べる。
タイピング練習「基礎編」では、ホームポジションを体に覚えさせる練習からスタートし、「あいうえお」から反復練習するので、筆者のような、癖を直したい人にも向いている。
苦手指を特訓できる
特におすすめなのが、「タイピング診断」だ。
タイピング診断では、月替りのタイピングが出題され、「レベル」と「苦手指」を判定してくれる。
苦手指が判定されたら、そのまま「特訓タイピング」へと移動。
苦手指を集中的に打鍵するタイピングが出題されるので、苦手指をとことん練習できる。
「特訓タイピング」でどの指を特訓するかは、自分で選ぶこともできる。
少しでも苦手を感じている指があれば、納得いくまで練習することが可能だ。
楽しくタイピング練習ができる「マイタイピング」
typing.twi1.me
寿司打
食べ放題の寿司 どれだけ元を取れるか?
制限時間ありの食べ放題の寿司を、どれだけ沢山食えるか(どれだけ沢山の文字が打てるか)を競うゲーム。
食べ放題のコースは、値段の安い順に、「お手軽(\3,000)」「お勧め(\5,000)」「高級(\10,000)」の三種類がある。値段が上がるほど、難易度(文字数)も上がる。
回転寿司のように、寿司がレーンを流れてくると同時に、入力する単語が出題される。
寿司がレーンを流れている間に、文字入力を完了すれば、スコアに加点される。
これを制限時間いっぱいまで、繰り返す。
文字を一定数、ミスタイプしなければ、制限時間が1秒延長される。
つまり、 タイピングが正確であるほど、プレイする時間が増え、スコアが伸びやすい。
試合で己の実力を知る
筆者がタイピング練習をする際は、まず e-typing または マイタイピング で肩慣らしをしてから、最後に寿司打にチャレンジするようにしている。
筆者にとって、e-typing と マイタイピング が「練習」だとすれば、この寿司打は「試合」である。
すなわち、e-typing または マイタイピング で基本を身につけ、反復練習を重ねた後、寿司打という試合に挑み、己の今の実力を試すのである。
寿司打には制限時間があるので、タイピングしていると、かなり焦る。
速く打とうとすればするほど、焦ってしまい、ミスタイプが増えてスコアが伸びない。
速さと正確性の両方を発揮しなければ、高得点は出せないのだ。
というわけで、速さと正確性を仕上げる意味で、筆者はタイピング練習のシメに、寿司打をプレイするのであった。
寿司打
sushida.net
まとめ
最後に、タイピング練習サイト×3選の特長と、使い道をまとめておく。
サイト名 | 特長 | 使い道(筆者の場合) |
e-typing | 「腕試しレベルチェック」でタイピングの実力をチェック。 レベルチェックの履歴をグラフ化し、上達具合を確認できる。 | 日々の練習成果のチェック 練習モチベーションの維持 |
マイタイピング | 初心者から上級者まで、とにかくタイピングの量が豊富。 「タイピング判定」でタイピングの実力と、苦手指のチェックができる。 | 苦手指の特訓 |
寿司打 | 特打ゲーム。食べ放題寿司の元を、どれだけ取れるか? | タイピングの「試合」 タイピングの今の実力を知る |
日々、練習あるのみ。
お互いにがんばりましょう!